
マリオ・アバチがいろんな国々だけでなく、日本でもとても人気があるのは彼が長谷川潔信奉者だからでしょうか。フランスでも人気があるのは、もちろん長谷川氏が長らくパリで活動したということもありますが、何よりマニエルノワール、黒の技法と呼ばれるメゾチントで、魅惑的な版画作品を発表していたからと思われます。長らく絶えていたこの技法を、異国からやってきた長谷川氏が復活させたことへの感謝の気持ちもあるのかもしれません。
そのメゾチントの技法を用いて、陰影の美しい作品をたくさん制作している彼の作品は日本人にもとても馴染むもの。花瓶の花の淡い色彩、本の下のメモにはなぜか漢字が入っているよう、ひょっとすると何かへのオマージュなのかもしれません。下部マージンにあるフランス語のタイトルを翻訳してみると「中国語で書かれた手紙」とありました。そう云えば花瓶も染付のようですし、なにか東洋のエキゾチックな魅力への憧れのようなものが隠されているのかもしれませんね。
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額装サイズ 縦57.5センチ 横49.5センチ
イメージ 縦35.0センチ 横28.5センチ
銅版画(カラーメゾチント)
下部中央にサイン
作家保管用16部の内の1番の旨をローマ数字で表記
マットにシミ マージン部分にもシミと波打ちあり
マリオ・アバチ( Mario Avati )
1921年〜、モナコ生まれ。花、果物、楽器など静物を主なモチーフとしたカラーメゾチント作家。
その緻密な光と影のグラデーションには国際的人気があり、日本でも個展を開催する他、その作品は世界中の100以上の美術館にコレクションされている。
35,000円(税、送料込み)
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